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執筆者の写真飯島太斗

若者が政治に行かない日本の末路~宝くじを買わずに一等を当てようとしているあなたへ~

サブタイトルに引っかかった方もいると思いますが答えは最後に分かるので是非読み進めてください。


さて、みなさんはシルバー民主主義という言葉を知っていますか?

シルバー民主主義とは、

少子高齢化に伴って、有権者人口に占める高齢者(シルバー世代)の割合が増加し、高齢者層の政治的影響力が高まること。(大辞泉参照)

今の日本ははっきり言ってこの状況にあります。


有権者の年齢別人口比率とその世代の投票率から影響力の差を計算してみたところ、100人の有権者のうち、約17人が若者(10~20代)にあたり、約28人がシルバー世代にあたります。


このうち、投票率は若者が約40%、対してシルバー世代は約60%と差があります。

この二つの要素から考えると、若者は7人が投票に行き。シルバー世代は17人が投票に行くことになります。


つまり、ここで10人分の影響力の差が存在することが分かります。

ざっくりとした計算ではありますが、この10人の差は日本の1億2000万人ですので、10×1,000,000をすると、約1000万人の差になります。


この計算が大雑把なことを差し引いても、とてつもなく大きな影響力の差がこの日本には存在していると言えます。


さて、この事実が一体どんな影響をもたらすのでしょうか?


政治家は選挙で票を稼ぐことで当選します。つまり、票を得られなければ、政治家として食べていくことはできません。彼らも人間ですから食べなきゃ生きていません。


私が何を言いたいかというと、シルバー民主主義は若者向けの政策が減らされ、高齢者のための政策が多くなるという状況を生き起こしかねないということです。


もちろん、現在の日本の政治家が全て当てはまるわけではありませんが、シルバー民主主義になる以上ある程度はこうなってしまうのは必然的なものです。しかも誰が悪いわけでもないというところにこの問題の難しさが存在します。


では、私たちはどうしたらいいのか。答えは一つです。投票に行きましょう。


「投票に行ったってなにも変わらない」そう思っている方へ、その考え方はすごく危険で

す。


変わることを願っているのに、変わるための行動はしない。これはまるで宝くじを買わずに宝くじの一等を当てようとしているのと同じです。そんなことは不可能なのは自明のことです。


最後に、私のオーストラリア人の友人が言っていたことを紹介します。

私が「なぜ投票に行くのか?」と質問した時に彼女の返答はこうでした。


逆になぜ行かないのか分からない。確かに私が投票に行って変わることはないかもしれないが、投票に行かないよりまし。変わらないと分かっていても投票に行くのが義務だし、権利だと思っている。
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