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執筆者の写真飯島太斗

日本が抱える若者が投票に行かない問題

更新日:2020年1月14日

日本の国政選挙における投票率は全体でも48.8%と半数を割る中で特に10代から20代の若者の投票率は3分の1以下。我々PDSが活動を開始した背景、日本の選挙制度が抱える問題について考える。


若者の投票率は3分の1以下


先日から選挙権は満18歳に引き下げられ、新たに多くの若い票が増えると期待される。しかし、実際その期待は裏切られそうだ。ただでさえ少子高齢化の日本において、若者の票は相対的に見て、それ以外の世代よりも少ない。にもかかわらず、若者は選挙に行かない。そして若者の意見が国政に反映されず、また政治に変える力は無いと言って投票に行かなくなる。さらに状況が悪化する。こうした悪循環の中に日本の若者投票行動は陥ってしまっているのではないだろうか?




北欧デンマークと比べた若者の政治参画の違い


国の体制や国民性は違うということは前提に置きながらもこの話を日本にどう活かすか、皆さんも考えてみてください。今回は意識の違いと政治へ関わる機会の量や質の違いを紹介する。


まず意識の違いについて。


日本の若者とデンマークの若者に対して「政治に興味はあるか?」と「自分の一票で国を変えられると思うか?」という2つの質問をしたところ、意外かもしれないが、政治に「興味がある」と答えた人の割合はデンマークより日本の方が高かった。しかし、後者の質問に対して「はい」つまり自身の一票で国を変えられると答えた人の割合は圧倒的にデンマークの方が高かった。


つまり世界的にみても国政選挙で85%の投票率という高い割合を誇るデンマークと、日本の違いは、有権者が一票の価値を感じているかどうかにある。


二つ目の政治へ関わる機会の量や質について。


デンマークは1998年から模擬投票を各学校で行っている。これは実際の政党、候補者の中で選挙権を持たない学生が投票を行い、本当の選挙の投開票が終了したのちに全国から集められた結果は公開されるという流れの制度だ。(日本の模擬投票はあっても架空の人物・団体を使用する場合がほとんどだったりする。


皆さんにはぜひ今までの学校生活を振り返ってもらいたい。「これまでに何回政治に触れてきただろうか」


触れてきたという言い方は曖昧かもしれないが、数は少ないのではないだろうか。現在大学1年生の私も片手で数えるほどしかない。これが現在の若者の投票率が低い元凶だとPDSは考えている。


政治に触れてきた数が少ないことが政治への漠然とした「難しい」という感情を私たちに抱かせ、投票から足を遠のかせているのだと、私たちは考えている。


しかしながら、残念なことに現在の教育制度を今すぐに私たちが変えることは難しいし、それこそ政治家の仕事だとも思う。だからと言って私たちにできることはまだまだたくさん存在する。政治の穴を埋める。政治にできないことは民間の力で。


この気持ちからPDSはイベントを開催していくのだ。


デンマークは1998年から模擬投票の制度を開始した。そして2020年の今、その教育を受けた若者たちが国政の場に出ようとしている。20年後の日本を変えるために我々は行動する。



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